今回のイベントのテーマと思われるサブスクリプション化は最近の転換点の対策ではないでしょう

今大きな転換点をむかえたからサブスクリプション化するというより、ジョブズとクックCEOはテレビの再発明という話をしていて、その頃からアップルの向かう方向を探っていたでしょう。

今までアップルはApple II に始まりMacやiPhoneを通してパーソナルな効率性や楽しみ方やクリエイティビティーへの体験を作り上げて来たと言えます。

ただパーソナル化は情報の格差を産んだとも言えます。それに対し映画やテレビの放送コンテンツはパブリックな性質があり、今までのアップルにないものとも言え音楽配信もこの傾向です。

そのパブリック性が情報格差を埋めるかもしれません。

重要なことはその映画や放送コンテンツは、もはやテクノロジーによって放送を媒体にする必要がなくなったことです。これもアップルの参入理由です。

そしてこのパブリック性がこれから必要とアップルは考えたのではないかと。ただし米国メディア業界の抵抗はかなりのもので、最近のNetflixの成長とケーブルの衰退でようやくここまでこぎつけたということでしょう。

5Gによってこの流れが決定的になる今ギリギリのところとも言えます。

インターネットに生まれるパブリックなレイヤーは単に映画やドラマだけでなく、Netflixだけではない新たなサービスを生むプラットフォームになる可能性を秘めており、アップルはそこに価値と必要性を置いていると考えた方がいいかも知れません。