Appleはカリフォルニア州サンノゼで現地時間6月5日より、世界開発者会議「WWDC 2017」を開催。

以下が概要です

1.tvOS

  • アマゾンのプライムビデオが対応
  • ただしほとんどtvOSについては触れられませんでした(怪しい!)
  • あらたなテレビサービスなどや、Apple TVの新バージョンの予兆と見ます

2.watchOS 4

Siri Face

  • Siriの能力向上と相まって相互作用する先進的アシスタント
  • 朝起きてから寝るまでSiriが早周りして情報を伝えます
  • 注目すべきAppleWatchの機能です

ワークアウト

  • フィットネスに関するアプリの機能が向上 :エアロバイクからウォーキングに素早く切り替え可能です

外部機器との連携

  • ジム機器とのNFCによる連携が数社と行われている
  • 今後他のNFCによる連携も考えられる
  • グルコースセンサー(血糖値)との連携も

3.Mac

  • 最新macOSのHigh Sieraが発表
  • ファイルシステムがAFSになり高速化
  • フルスプリットビューが実装。iPadの操作性に近い
  • サファリが動画のオートプレイブロック機能を実装

VR(仮想現実)

  • VRエンジンを搭載
  • ゲームアプリにはとてもいいインフラになりそう :ゴーグルをつけて見たいですね。

ハードウエア

  • 新たにiMacProがハイスペックで登場
  • MacBookProや既存のiMacもアップデートされる

4.iOS 11

Apple Pay

  • 全米の店舗の50%をカバーするApple Payにパーソンtoパーソン送金の機能を追加:メッセージで可能です
  • 送金先のApple Payカード保管機能は今後ビットコインへの対応も考えられます

Siriトランスレーション

  • Siriに翻訳機能が追加されます
  • 中国語のデモを行ったが、日本語はまだのよう当面、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、およびスペイン語です。

コントロールセンター

  • 機能が増えて来たコントロールセンターが一画面化し便利

マップ

  • 走行中のレーンガイド機能が追加
  • ショップガイドが追加

カープレイ

  • 走行中のDo Not Disturb Drive機能を追加

AR(拡張現実)

  • ポケモンGOを実現させた技術です
  • テーブルの上にコーヒーが表示されるなどのデモが行われました
  • ゲームはもとより今後出てくるかもしれないメガネ型デバイスの技術準備とも考えられます
  • VRと並んで未来志向の取り組みです

マシンラーニング

  • MLコアが提供
  • 人工知能を利用したアプリに繋がりそう

App Store

  • App Storeがリニューアルします

5.iPad

iPad Pro

  • 10.5インチが新たにリリース
  • AX10 Fusionの採用で30%高速化
  • リフレッシュレートの高速化、Apple Pencilの追随性の改善

ドック

  • macOSのようなドックを備え、マルチタスク化を果たす

スイッチャー

  • 複数のアプリを切り替える便利な機能です

ドラッグ&ドロップ

  • スプリットされた画面間でドラッグ&ドロップを使えるようになります

ファイルシステム

  • MacやPCのようにファイルをフォルダー間で移動できるようになります

手書きの認識

  • Apple Pencilで書いた手書き文字も人口知能で認識し次のキー選択に繋げる

プロダクティビティー

  • これらの新機能でiPadライクになったmacOSとの操作性も近くなりPCライクで効率的な操作が可能になる

※これらを考え合わせると、アップルはPCではできないカメラ操作や手書き操作をベースに、高い操作性を加えて、新たなタブレットのアドバンテージを作り上げようとしていると考えられます。

6.HomePod

やはり出て来ましたね。

ひとことでいうと

  • 今回の目玉です。ホームコンピューティングハブでしょう
  • iPodの成功にあやかってかHomePodとしています
  • 2700万人を超えたというAppleMusicを盛り立てる意味もありそう
  • まずは音楽を切り口に家庭のなかに入ろうとしています

特徴

  • 複数のiPhoneからも接続できるアノニマス(匿名?)IDを利用した家庭共通機器です
  • iPhoneなどの実在ユーザーをIDにしてません。ここが違います
  • iPhoneは2人で使うことはほぼ考えられませんがHomePodは複数人で使います
  • この機器はこれからのホームオートメーションやホームエンターテインメントに必要なものです
  • インターフェイスは音声です
  • 米国で349ドルです

そして、今年は音声インターフェイスのはじまる年だと言って来ましたが、ほほそのようになりそうです。日本でのリリースははっきりしません。

 

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以上、WWDC2017の概要でしたが、今回は2時間半ちかくになるこのキーノートセッションでは人工知能ワードである、マシーンラーニングやディープラーニングなどの言葉が頻繁に出て来ました。秋にリリースするiOS11を筆頭とするOS群とハードウエアは相当この方向に傾斜すると予想することは、今回のセッションで容易に感じ取ることができます。いままでになく未来的な方向性をしめすと同時に、あらたな時代の幕開けにふさわしセッションでした。