ソフトバンクが描いているものが

見えてきました。

 

 

 

ソフトバンクは6月20日、

都内で第37回定時株主総会を開催し、

その中でARMの効果について、

かなり強調をしていました。

 

 

 

孫社長はARMのチップを

「あれに組み込んだり、

これに組み込んだり」と

考えると

活用が見えてくると

話していました。

 

 

 

また

「データがARMの上を通っていくことが、

莫大なチャンスだ」、

「これ以上は言えないと」

とも言っています。

 

 

 

これは怪しい(笑)

 

 

 

昨年、

電撃のARM買収で予想できる構図を

起こしておきましたが、

今回その感をさらに強く持ちました。(参考:加筆図表)

 

 

 

おそらく設計図だけのARMビジネスが

化ける瞬間が見えると思います。

 

 

 

 

それは

「IoTクラウドでの

データの集積・処理・活用」

という仮説です。

 

 

 

まず、

ARMチップを内蔵した機器は

「IoTクラウド」に容易に接続できるように

仕組みとして「IoTクラウド」を立ち上げます。

ベースは現在の「mbedクラウド」でしょう。

 

 

その上で、

ARMチップ内蔵機器は

ARMクラウドに接続し、

安価にシステムやサービスを

容易にリリース可能にします。

 

 

 

まずは、

事業者が販売したARMチップ内蔵製品の

ネット接続保守メンテナンスを

自社開発なしに利用できるようになります。

 

 

 

ガス湯沸かし器であれば、

組み込まれたARMのチップにより

家庭のWi-Fiを経由してクラウドに接続、

ガスの着火状態など動作チェックが可能です。

 

 

 

公共システムのなかには

オンラインシステムが稼働しているものがありますが

セキュリティーが担保されれば、

「IoTクラウド」で

安価にサービスを運用することが

可能でしょう。

 

 

 

 

また、

現在はつながっていないガスや水道検針なども

コスト問題がクリアし

ネット接続サービスが可能でしょう。

 

 

 

 

企業内システムも

これを活用すれば

自動販売機の通信網などが

手軽に構築できます。

 

 

 

 

各家庭では

「IoTクラウド」のアカウントを取得すれば、

異なるメーカーの機器でも

一元管理が可能になり、

照明器具のコントロール、時計、インターホン、

各部屋の温度計、冷蔵庫、玄関ドアの施錠管理、、、

などなど。自由にコントロールできます。

 

 

 

 

機器の内部に問題が起きたとき

故障する前にユーザーに

伝えることができますし、

時計の電池が切れる前に

通知を受けることもできます。

 

 

 

 

重要な点は、

エアコンが設置されていない

部屋があれば、

最適な機器の推薦が可能です。

 

 

 

マーケティングの要です。

 

 

 

また、

ARMポータルサイトから

公共のシステムにアクセスが可能になり、

交通機関の運行状況や、

スタバの混み具合もわかるでしょう。

 

 

 

 

つまり、

これらのデータからは

いつどのような人が、

どのようなアクションを起こしているか

より具体的に自動的にわかるようになるのです。

 

 

 

 

Googleは検索ワードで人々のニーズを検知しますが、

「IoTクラウド」はより具体的で確かな潜在需要を割り出せます。

 

 

 

 

なので、

一台のエアコンを販売した時に、

事業者は「IoTクラウド」に接続コストを払っても

次の販売見込み商品を探せるのです。

 

 

 

 

駐車場は「IoTクラウド」に接続していれば

同じように

接続している見込み客の車を入庫に誘導できます。

 

 

 

 

また、

売場デバイスが「IoTクラウド」と

接続しておけば、

ポイント取得時の顧客動線で

嗜好やニーズとECとのつながりも期待できます。

 

 

 

 

これは無限のチャンスと言えます。

「IoTクラウド」の経済価値は

とても高いものになるでしょう。

 

 

 

 

同時にここから得られる収益は

接続数(長期的には1兆個と言っています)から

考えると莫大なものになるはずです。

 

 

 

 

そのためには

ソフトバンクはARMチップと

クラウドの接続性を良くして、

スマホ並みに

機器の組み込みシェアをあげることです。

 

 

 

 

ソフトバンクは

現在この世界制覇のビジネスモデルを

作りつつあると思われます。

 

 

 

ソフトバンクはGoogle、Amazon、Apple を

越えようと思っています。